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数学の天才たち

 数学の天才たちということでみなさんが知っている人物と言えば、ピタゴラス、アルキメデス、フェルマー、ニュートン、オイラー、ガウスなどではないでしょうか?

 この中に世界三大数学者と呼ばれている人物がいます。アルキメデス、ニュートン、ガウスです。名前くらいは聞いたことがあるけど、何をした人か良く知らないという方も多いと思いますので、それぞれの人物について簡単に紹介をしていきましょう。

① アルキメデス

 アルキメデスという名前は聞いたことがあっても、どんなことをした人物かご存知ではない方もいらっしゃるかと思いますので、簡単にご紹介したいと思います。

 アルキメデスは、ある国の王様から「純金の王冠を作ってもらった。でも、この純金の王冠は本当にすべて金でできているのか確認してほしい」と言われました。

 悩んでいたアルキメデスは、自分がお風呂に入ったときにお湯が湯船から溢れるのを見て、溢れた分の体積は自分が水中に入った部分の体積に等しいのではないか、と考えました。そして、王冠と同等の重さの金と純金で作った王冠、それぞれを同じ水量の入った箱に入れてみたところ、どの考えが正しいことがわかりました。

 このことからアルキメデスは浮力というものを発見したと言われています。

 身近なことに、大きなヒントが隠されていたのですね。みなさんもなにかに躓いたとき身近なところにヒントがあるかもしれません。

② ニュートン

 理科の物理の単位で【N:ニュートン】という言葉を聞いたことがあると思います。【N:ニュートン】という単位にもなっているように、ニュートンは、リンゴが木から落ちる様子から万有引力を見つけたことで有名ですよね。でも数学ではどのようなことをしたのでしょうか?

 実は、ニュートンは微分積分を見つけた人物なのです。微分積分の発見は、万有引力を計算することができる手段で、これを機に物理学は大きく発展していったと言われています。さあ、なぜここまでニュートンは研究熱心だったのか・・・。

 コロナ禍で、外出が規制されて家から出られない時期、みなさんどのように過ごしていましたか?ニュートンが生きていた時代にも、ペストの流行によって家から出られないことがありました。ニュートンは家から出られないのならばと、家の中で研究に没頭しました。そしてペストの流行が収まったころ、ニュートンは世界に名のはせた人物となりました。ピンチはチャンスという言葉がぴったりなお話ですね。

③ ガウス 

 数学のことをよく知っている方なら、ガウス記号([ ]で表すことのできる関数)という言葉を聞いたことがあると思います。ほかには、肩とかに貼る家庭用磁気治療機にも磁束密度の単位としてガウスが使われています。

 ガウスの功績として有名なのは、複素数平面の発見です。複素数平面とは虚数(〇^2がー1になる)という考え方で、ガウスは複素数平面を見つけ、グラフに表した人物です。他にもガウスは、天文学・物理学・解析学にも精通し、さまざまな分野にも大きな影響を与えたといわれています。

 ふーん。と思われる方もいると思いますが、確立された事象を逆転的な発想で数学的に証明してみせるガウスはどの学者よりもすごいのかもしれませんね。

 今回紹介したのは数学の歴史のほんの一例ですが、数学を無味乾燥な数字の羅列ととらえるだけでなく、このような数学家のエピソードを通じて、数学に少しでも興味をもっていただけるきっかけになれば大変うれしくおもいます。

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