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新課程での「数学」はどう変わるのか

エデュ・プランニング数学課からお知らせです。

2022年から導入された高校の新課程「数学」が2年目を迎えました。そして、この新しいカリキュラムに基づく共通テストが、再来年の2025年春から実施される予定です。新たな学年である来年度からは、受験学年も新課程に移行し、変化が加速していくことでしょう。

それでは、具体的にどのような変更があるのか、実際の試験問題を通して確認してみましょう。以下のリンクから試行問題をご覧いただけます。

試行問題のリンク:https://www.dnc.ac.jp/kyotsu/shiken_jouhou/r7ikou/r7mondai.html

新課程数学における主な変更点は、「数学②」に「数学C」の内容が含まれることです。旧課程で「数学②」で数学ⅡBを選択する場合、数学Ⅱの大問が2つ必修で、数Bの「確率統計」「数列」「ベクトル」の3つから2つを選択していました。しかし、新課程ではそこに数Cの「平面の曲線と複素数平面」が加わり、4つのうちから3つを選択することとなりました。

また、問題数の増加に伴い、数学②の試験時間も60分から70分に延長されました。これにより、2025年度からは数学①と②の共通テストともに試験時間が70分に統一されます。60分で4題だったものが、70分で5題に増えたことで、各問題に割ける時間が短くなり、試験の時間制限がより厳しくなったことを意味します。

新課程では必修単元も変化しました。数学Aの「整数の性質」は取り扱われず、代わりに数学Bの「統計的な推測」が必修となりました。

まとめると、理系の生徒には大きな変更はありませんが、文系の生徒にとっては数学Cの追加により、必修単元が1つ増えることになります。

さらに、新たな変更として、情報Ⅰが必修科目として導入されました。これにより、受験生はこれまでの科目に加えて情報Ⅰの学習も必要となります。情報Ⅰでは、情報処理やプログラミングの基礎など、デジタル社会での情報の取り扱いや応用について学びます。これによって、生徒たちは現代社会で必要な情報リテラシーを習得し、情報の選別や活用能力を高めることが期待されています。

しかし、大学入試において、各大学が「情報」の共通テストの配点や選択にどのように対応するかは、現状ほとんど発表されていません。今後の展開に注目し、それぞれの大学の発表や動向を確認していくことが重要です。

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